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さとりをひらいちゃったのかもしれない(3)

トールは言い切る。
「思考を本当の自分とみなすことをやめれば、大いなる存在と一体になれる」
ここで言う「大いなる存在」とは、「あなた自身」ということである。これについては後述するが、私の言葉で言えば「自分が自分であるだけでうっとりするような状態」「自分と心身がぴったりいってる状態」というところだろうか。
ここからは、私のオリジナル解釈で思考というものの実態を解説してみる。たとえば。ある平凡な午前中の人生の状態を、振り返ってみよう。
明確な理由もないのに「なんとなく不安な気分」で目が覚めて、もそもそと朝食を食べる。とりとめのない思考が頭を支配し、何を食べたかなんて、覚えていない。食後、とりあえずスマホをチェックして怒濤のように流れ込んでくる「他人の情報」に軽い不快を覚えながら、PCの電源を入れる。別に締め切りに遅れているわけではないのに、各種のやるべき作業(メール対応や仕事や振込や・・)をしょっちゅう「時計を見ながら」せかせかせかせか、やり始める。この間、思考はネガティブな妄想をまき散らし放題だ。「ぐずぐずしてたら、ヘマするぞ」「その仕事も、いつまで続くかな」「お金はすぐなくなるね」「今日はあの人の誕生日らしいのにメッセしないでいいのか?嫌われたら厄介だぞ」。。などなど。「まだ起こってもいないこと」に対して論議を挑んでくる「思考」にひたすらいらいらしながら、ただただその暴走をBGMに、「無自覚に」いろんなことを淡々と片付けていく。しょっちゅう「時計を見ながら」。
その思考のBGMの「音量」が高すぎて、同居している母親が何度も自分を呼んでいる声に、気がつかない。(耳が遠いので)馬鹿でかい母親の声にやっと「はっ」と気づいたとき、「あ。今日初めて目が覚めた」と思う。その母親の頼みが「ジャムのフタを開けてくれ」で、それに思いっきり力を入れたので、さらに目が覚める。時計を見たら11時。もう2時間も「上の空」で、「無意識」で生きていたことに、なる。
「これではいかんな」と、窓を開けて深呼吸して、借景の裏山の木々をながめ、太陽の温かさを感じ、自分の生命感が「ふつふつ」とわき上がるのを感じる。そして、やっと自分を取り戻して、たとえばこの文章を書くというような大好きな作業を始める。すると、さっきまでの思考のネガティブな大暴走はけろりと忘れて、「人生は楽しいなあ」と感じている。そして時間を忘れ、気がつけば健全に腹が空き、ランチを「無心で」楽しむ頃には、すっかりいい気分になっている。。
さて。
この、ある午前中の例がすべてを言い表していると言えるのである。我々は「不安」を行動の起点にしてしまう。「これをやっておかなければ、不幸なことになるぞ」と思考がささやきだして、人生の大部分の行動をそのスタンスで行う。仕事は「きちんとやっておかなければ失い、生活が困窮して路頭に迷う」、人間関係は「良好にしておかないと厄介だ」、楽しみでやっていることでさえ「締め切り」を作ったりして、勝手に自分を追いつめる。むかしプラモデル作りに凝っているときに、「制作日程表」を作ってしまう自分に笑ってしまったことがある。
ほとんどの人にとって「不安で行動する」ことが普通になってしまっている。その間、その不安を作り出す「思考」に心身を乗っ取られて、能面のような顔でその作業をしているのである。無意識に。仕事中に街で友人に出会っても、まったく気づかない、気づかれなかった、という経験は誰にでもあるだろう。無意識にやっているなら、仕事なら楽でいいのでは?なんて思ったら大間違い。そういう状態は多大なストレスを心に与え、人間として正常な感覚まで失わせる実例は、周囲にいくらでもある。人相も変わる。なぜか。「思考に心身を乗っ取られている」と、本当の自分が「生きていない」ことになってしまうからである。重傷になると、それが常態になってしまう。生きているけど生きていない人が、現にいるのである。
この日、不安で目が覚めた私は、思考に操られていろんな作業をいらいらしながらやっていた。それを打ち破ったのは、「母親の馬鹿でかい声」だった。なぜか。思考は、「いま現在起こっていること」で、消える運命にあるからだ。母親の声は、たった今目の前で起こっている現実であり(思考が作り出す妄想とは違って)、それに本当の自分の体と心が反応する。その瞬間、思考に乗っ取られていた自分が、本当の自分に戻ってきたのである。もっとわかりやすく言えば、地震に遭遇した感覚を思い出してほしい。その瞬間、考え事などしている人はいないはずだ。母親の声で「我に返った」私は、慌てて「深呼吸をして」心身を一致させるようにした。すると思考のBGMが消えて、急に人生がわくわくして「いい気分」になり、時間を忘れて作業を行い、ちゃんとお腹がすいて食事を楽しむ、本来の人間としての自分を取り戻したのである。
「不安にかられて無意識でうわの空」の自分と「いい気分でわくわくしている」自分のどちらが本当の自分だろうか?私なら迷いなく後者を選ぶが、思考はまたトラップを仕掛けてくる。それに引っかかる人が実に多いのだ。
思考はその持ち主であるあなたが「いい気分」でいるのが気に食わない。「絶対によくないことが起こるよ」と言い出すのだ。「好きなことしてていいの?」「それほど人生は甘くないよ」「人生は我慢だろう」と。それに対して「それもそうだよな」と思ったあなたは、もとの「不安を起点とした」つまり思考に操られた人生に戻っていくのだ。そのくりかえし。思考に乗っ取られた人生というわけである。思考に乗っ取られた人は、楽しそうな人を見ると、こう言うだろう。「好きなことだけして勝手な奴だ」と。それはその人の意見ではない。その人の思考の意見なのである。
ここで疑問に思う人もいるであろう。「思考を悪者のように言うけど、思考だって本当の自分自身じゃないのか?」「思考にしたがっているおかげで、悪いことが起こらないのでは?」と。私も最初は(ちょびっと)そう思った。が、自分を観察していると、思考が暴走していない「無心」のときに、より深くて大きい幸福を自分が感じていることを確信したのである。たとえば、ただ集中して野球の試合を眺めているとき、裏山の木々が風に揺れるのをじっと見ているとき、時間を忘れてピアノを弾いているとき。。そういうときに自分が、まるで妙な知恵が付いていない「幼児の頃に帰ったような」温か~い気持ちになることに気づいたのだ。しかし、そういうとき、やがて必ずいい気分を中断させようと、おなじみの思考が邪魔を入れてくる。
「おまえ、仕事もしないでそんなことしてていいのか。路頭に迷うぞ」
あるとき、その思考の出現に気づいた瞬間、私は「ほーらほら、おなじみの思考のお出ましだ。なーにが路頭に迷うだ。迷ったことないし、別に迷ったってかまわんし」と思うことができた。するとまた、楽しい気分に戻ることができたのである。そしてそれは持続した。この瞬間こそが!革命だった。そしてこれが実は「さとり」への第一歩だったのだ。
というのは、この瞬間、私はトールの言う「思考を観察していた」状態にあった。そしてその主体は、思考よりも深いところにある、温かい自分自身(これが「大いなる存在」である)であった。つまり、思考は自分自身ではない、ということを身体で「感じる」ことができたのである。そして、それは実に「気分がいい」ことだったのである。気分がいいことが悪いことなわけは、ない。ついに私は気づいてしまったのである。そこから私の人生が「がらり」と変わる。この年になるまで私を悩ませてきた「思考」というものが、どれほど厄介なものか。それを次回は解析していこう。(どこまでもつづく)

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コメント 10

りか

入信します( ´ ▽ ` )違
わたしも「悪い予感も当たればガッツポーズ」の毎日を経て
ハワイ系のそういう本で解き放たれました。
心にウニピリヒっていうのがいてですねー(なんじゃそれ)

by りか (2013-12-03 15:52) 

ロニ

瞑想や座禅の目的はそれやんね。
みょんみょんステキや~~!!
その本をもし3か月前に読んでても何も感じなかったかもしれないね。
みょんみょんのタイミングだったんやろなあ~。
はよ続きを

by ロニ (2013-12-03 20:19) 

MINAMI

>りかさん

ハワイ系にも触手を伸ばそうとしています
ていうか、ハワイ行きたいです
悪い予感ってのは、
完全に裏目の引き寄せらしいですよね
by MINAMI (2013-12-03 23:48) 

MINAMI

>ロニさん

ほんまタイミングですよ、これ
えらい長い時間かかりましたけど。
1週間ごとの更新を目指しますが、
実は「目指す」ちうのも思考のトラップです
by MINAMI (2013-12-03 23:52) 

ZEN

この年齢(50過ぎ)になると、さんまさんの言う『生きてるだけで丸儲け!』的な発想で何事も過ぎていってしまう今日この頃。

悟りにどんどん近づいていく南はまるで釈迦かイエスかの生まれ変わりみたいやね。

家の近くのヒサヤ大黒堂も毎日拝んではるし、苦楽園2番町あたりは求道者にとってのパワースポットなんかいな?(笑)

もっと道が開けたら出張講義頼むで。
by ZEN (2013-12-04 09:30) 

MINAMI

山善
大黒堂!ロールスロイス!
とにかく日々にネガティブ要素がなければ、さとってまっせ!
ほんま、めっけもんです。
by MINAMI (2013-12-04 14:55) 

ロニ

存在してる時点で全て自分が引き寄せてるのね。
みょんみょんみたいに理屈が理解できる人は
いきなりバシャールとかニールドナルドウィルシュの「神との対話」とか
行った方がわかりやすいかもしれんよ。
あー、おもろ
by ロニ (2013-12-04 17:19) 

MINAMI

神との対話ねー。再読しよう
by MINAMI (2013-12-04 18:05) 

ケミカル

本買っちゃいました(^_^;)

それ系の本はたくさん読んだんですが、
なかなか仕掛けられた罠は手ごわいようです。

解説楽しみにしてます~

by ケミカル (2013-12-07 12:04) 

MINAMI

>ケミさん

いまやトールは全米でトップのスピリチュアルリーダーだそうです。
わしは、たまたまそれを最初に引き当てたんですから、
ドラフト上手ですね。
まあ、読んだらすべてわかるっていうもんですが。。
自分なりの解釈を展開していきたいと思ってます
by MINAMI (2013-12-08 09:28) 

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